1次試験学習法

1次試験学習法

使用教材とその活用法

それでは、1次試験の科目全てで共通する学習法について解説していきます。

試験対策として、世の中には多くの学校がありますが、社畜人間には通学という選択肢はありません。またコスト面を考えてもなかなか厳しいものがあり…

結局僕は、オンライン教材を選択しました。

いろいろ比較・検討した結果、僕が実際に使用した教材はこちらの5つです。

  • STUDYING

1次試験の全科目を通して活用しました。

使い勝手もよく、コスパの良いオンライン教材です。

1次試験は、ほぼSTUDYINGを中心に勉強しておけば大丈夫だと思います。

  • TACやLEC等の予備校と比べて、オンラインであるため、圧倒的に安い
  • Webブラウザとアプリで学習履歴の引継ぎが可能なため、デバイスが変わっても継続して学習できる。

オンライン教材の流れとして、以下の流れで学習が進みます。

  1. 講師の方からの解説映像
  2. 過去問の解説映像
  3. 基本問題(スマート問題集)
  4. 過去問(過去問セレクト)

ここでのポイントとしては、1.2.の解説映像にあまり時間をかけないこと。基本2~3倍速で見て、早々に次の3.4.のスマート問題集、過去問セレクトをやっていました。(KIYOラーニングさん、すいません、、、)

ちなみに、STUDYINGの講義にマインドマップが使われていますが、これをあまり意識してませんでした。

3.4.では実際に問題を解いていくわけですが、ここでは正誤履歴を記録してもらえるので、間違えた問題のみやり直せるのもよいですね。

私の場合は、各単元で、

一通り問題を解く

⇒わからない問題はすぐ解説を見て解く

⇒間違えた問題のみ解きなおす

⇒間違えた問題のみ解きなおす

⇒全問正解

⇒次の章へ進む

ひたすらこれの繰り返しです。

この辺りは問題を解くことで確実に知識が自分のものになっていくので、成長の実感があり、通勤時と週末を使ってひたすら学習を行っていきました。

  • STUDYINGの解説は時間をかけず、ざっくりと見る(2,3倍速でもOK!)
  • わからなかったり、不正解の問題はすぐ解説を見て、正解するまで繰り返し解く

後の章でお伝えしますが、2次試験はSTUDYINGだけだと私の体験上は厳しく、別の教材や予備校との併用が効果的だと感じましたが、1次試験においては、STUDYINGを活用した勉強がとても効果的でした。

私の場合は、企業経営理論、財務会計、経営情報システムはSTDYINGのみでした。それ以外は、STUDYINGと科目ごとに活用したテキストを併用して学習を進めましたので、他のテキストも紹介しておきます。

  • TAC 中小企業診断士スピードテキスト 
  • TAC 中小企業診断士スピード問題集

言わずと知れたTACの公式テキスト&問題集です。

テキストでは1科目1冊で詳細な内容までまとめられているので、業務等で携わったことのない分野については、STUDYINGの講義に加え、このテキストをななめ読みして、問題に取り組みましょう。

私の場合は、業務で関わりがなかった2科目(運営管理、経営法務)をテキストを購入し、ざっと目を通していました。

ポイントとしては、情報量にくじけないことです。すべてを覚えるつもりで臨むのではなく、どのような領域の内容がどこに記載されているかをあらかた確認し、問題を解いた際に関連する部分を確認するといった辞書代わりに使うのがおすすめです。

問題集については、僕は暗記量が多い2科目(経営法務、中小企業経営・中小企業政策)を購入し、STUDYINGの教材で得た知識をさらに補完できるようにしました。

科目にも少しばらつきはあるかと思いますが、1科目130~150問位で構成されており、私の場合だと1時間くらいあれば、1週回せる位だったので、週末集中して取り組んでいました。

2019年度のスピード問題集は、問題が前段パートであって、解説が後段パートでまとめて記載されていたのですが、2020年度は見開きで問題と解説が記載されていたので取り組みやすかったですね。

  • 中小企業診断士のための経済学入門

僕が1次試験で結構苦労したのが、経済学でした。。。

経済学は大学の1回生の時に受講したのみで、しかも授業にはあまりでずテスト前に、一夜漬けで勉強してテストに臨む位。STDYINGで講義や過去問を解いても、需要曲線や供給曲線とかのイメージがつかず、経済学の「キホンのキ」を学ぶ教材として、このテキストを一通り読んで大枠を理解しました。

  • 中小企業診断士 まとめシート

こちらのテキストも有名ですね。

@きゃっしぃさんが書かれたテキストで、もはや受験生のバイブルになっているのではないでしょうか。

まとめて覚えないといけない領域には語呂合わせの覚え方がいくつも記載されているので暗記に役立ちました。(サンチェ監督とか、アロマとか。)

実は、実務で会社設立や、出資企業のPMIに携わる機会があったのですが、経営法務は、例えば、株式会社の機関設計の考え方等は、実務でも参考にしていました。私の場合は、この本に出会ったのが、1次試験の学習がある程度進んだ後だったので、過去問を一通り解いた後の頭の整理に活用していました。

まとめシートだけPDFで配布されているので、iPadに入れて、わからないことがあるとすぐに確認できるようにしていました。

以上が、僕のやってきた1次試験学習法でした。

3月下旬から学習をスタートさせ、STUDYINGの過去問をひたすら解きまくり、4月下旬には全科目を一周して、その後、復習を繰り返していました。

ちなみに模試以外では、年度毎の過去問題を実際の試験時間(90分or60分)をまるまる使って解くことはほぼしていません。理由としては、

①1次試験は時間的にそこまで厳しい試験ではないので、試験時間のタイムマネジメントをあまり考慮しなくてよかったこと

②領域の分野をSTUDINGの過去問セレクトでまとめて学習した方が効率がよかったこと

があげられます。

また、問題集はあまり手広くしない方がよいというのが私の感触です。STDYINGやTACのスピード問題集はよく出る問題が厳選して出題されていますので、その問題を確実にとけるようになることが1次試験合格の近道です。

私はSTUDYINGのスマート問題集、過去問セレクトと、経営法務、中小企業経営・中小企業政策のみ、TACのスピード問題集で知識を補完しました。1次試験の学習時間としては、合計で約150時間位だったと思います。

それでは次の章から、各科目での具体的な勉強方法について、お話をしていきたいと思います。

各科目別

各科目別の勉強については、STUDYINGの順番が以下の流れだったので、その順番で勉強を進めました。

  • 企業経営理論
  • 財務会計
  • 運営管理
  • 経営情報システム
  • 経済学
  • 経営法務
  • 中小企業経営・中小企業政策

企業経営理論、財務会計、運営管理が2次にも大きく関わる科目であり、それを先に勉強すべきというSTUDYINGの方針でしたので、この順番で勉強することで間違いはないと思います。

企業経営理論

さて、企業経営理論について。この科目が一番ボリュームもあり、かつ、コンサル等でこのあたりの勉強を一通り学習していない人からするととっつきにくい科目ですので、ここで挫折してしまう人も多いのではないでしょうか。

私の場合も、研修や本を読んでいた程度だったので、覚えることが多く苦労はしましたが、経営に関する体系的な理解はとても進むので、中小企業診断士を受ける/受けないに関わらず、勉強をしておいた方がよい科目と思っています。

私は2020年の3月20日から、STUDYINGを初めて、講義を聞いてからスマート問題集、過去問セレクトを一周(※)終えるまでの学習時間は約18時間かかり、1次試験の全科目で最も長く時間がかかりました。

(※スマート問題集、過去問セレクトをひととおり全問合格するまで。)

一旦、一通り勉強してまだまだ知識が定着していない状態でしたが、1つ目の科目で躓いていても仕方ないと思ったので、このルーティーンで、2つ目以降の科目を進めました。

財務会計

財務・会計は2次でも出てくる超重要な科目です。12時間位でSTUDYINGを一通り解きましたが、あまり頭に入っている感じがせず、一番繰り返し勉強した科目かもしれません。ただ、1次の財務会計は出るパターンがある程度限られているため、解法さえ理解してしまえば、正答率はかなり上がります。

後の章でお話をしますが、財務会計は2次の事例4と密接に絡む部分なので、2次の過去問を1次勉強中にはさむことで、2次に向けた学習の効率化を図ることができます。

運営管理

2.財務会計がまだまだ不安な中でしたが、一通り終えたので次の運営管理へ。

運営管理はあまり業務で携わったことのない分野だったので、STUDYINGをやりつつ、TACのテキストも参考に問題をひたすら解きまくる。とりあえず一周、7時間くらいで片付けました。

ちなみに、運営管理と2次の事例3生産技術は関連科目ですが、財務会計と事例4の親和性と異なり、似て非なるものと考えておいた方がいいです。財務会計の知識なくして事例4はとけませんが、運営管理の知識はなくても、事例3はとけます。

経営情報システム

経営情報システムについては、私の場合、あまり参考にならないかもしれませんが、通信や情報学の分野に実務で深く携わっていたので、テキストはすっとばし、スマート問題集、過去問だけやりました。大体4時間くらいで終了し、あとは何もしなかったです。

おそらく皆さんも実務で携わって精通している分野は1分野くらいあるかと思うので、そこにはあまり時間はかけずに行きましょう。ただ、実際の試験当日は情報セキュリティの優先順位や知らない知識が多く出ており、得点は64点程度であまり稼ぐことはできませんでした。。。

経済学

さて次が経済学、苦労した科目の1つです。STUDINGは7時間くらいで一周(※)したのですが、身についている気がせず、、、とりあえず、先に進もうと、経営法務に進みました。

(※スマート問題集、過去問セレクトをひととおり全問合格するまで。)

二周目再度問題を解くと、記憶が定着しておらず、苦労したのを覚えています。構造的に理解することが必要なので、先に紹介した「中小企業診断士のための経営学入門」等を活用しながら、理解を進めるようにしていました。

経営法務

こちらの科目が1次で最も苦労した科目でした。法務って習ったことないしなぁ。

実は2019年にも中小企業診断士を受けようかなと思ったことがあり、TACの経営法務のテキストを買って読んでみたのですが、当時はまったく頭に入らず撃沈。。。

なので、2020年度にSTUDYINGで勉強をした際にも、ここは鬼門でした。12時間位で一周(※)しましたが、知識は2~3割理解できているといった状況だったと思います。

(※スマート問題集、過去問セレクト、TACスピード問題集をひととおり全問合格するまで。)

STUDYINGのスマート問題集、過去問セレクト、TACのスピード問題集をひたすら繰り返す形で頭に定着をさせました。

ポイントとしては、学習する範囲を広げすぎないことです。会社法と、産業財産権に学習分野を絞り、民法については、STUDYINGやTACで出された問題の理解と民法改正部分を少し勉強したくらいでした。

民法は勉強するとなると範囲も膨大なので、捨てる部分は捨てるという判断をしないと泥沼にはまる領域だと思います。あと、その前年に法改正された分野は出がちなので、この辺りはTAC等の模試等で情報を仕入れ、知識の補完をしておくとよいと思います。

中小企業経営・中小企業政策

この科目は、いわゆるザ・暗記科目ですね。中小企業診断白書のデータがそのまま出題されます。多年度生で、TACのスピード問題集等、過去年度のテキストを使われている方もいらっしゃると思いますが、この科目だけはその年の最新の問題集で勉強することを強くおすすめします。

毎年、中小企業庁から発行される中小企業白書から出題されますので、毎年問題は異なりますし、答えも異なります。

暗記科目だったということもあり、最後に頭に詰めればいいや、という楽観的な判断の下、STUDYINGの1周目(※)はサクッと4時間くらいで終わらせました。(※スマート問題集、過去問セレクト、TACスピード問題集を全問合格するまで。)

ちなみに、中小企業白書は目を通しておいた方がよいですが、白書をベースに暗記しない方がいいです。理由としては、出題者も中小企業データの傾向の中で、ポイントとなる部分を問題として出されるため、そこを想定して出題する問題を決めている問題集をベースに記憶を定着させた方が効率的です。

私も、6月くらいに、中小企業白書を斜め読みし、これまでやってきた過去問の記憶の定着に活用した位です。

模試の活用法

さて、1次試験の模試についてですが、私は、STUDYINGとTACの模試の2回を受けました。結果は散々でしたが、結論からすると初年度受験生の方は、結果に一喜一憂する必要はまったくありません。

理由としては、各予備校の1次試験は、5~6月位にあり、まだ勉強している途上なので、多年度受験生に比べて、得点が低いことは当たり前だからです。

私が模試を受けた目的としては、①その年の予想問題を出されるため、本番で出題される可能性が高い、②1次試験のタイムマネジメントを一通り理解する、ことでした。①について、2020年度は、確か民法や意匠法の改正が前年度あり、そのあたりが問われるということで、模試でも本番を想定した問題が出されており、学習する分野の絞り込みに役立ったと思います。

1次試験学習法のまとめ

さて、1次試験の学習法をこれまで一通り、お話をさせていただきました。ここまでお伝えできていなかったポイントとしては、2次試験の過去問の学習タイミングです。

2次試験は、1次が終わってから着手するという方もおられますが、私の意見は2次の試験概要は1次試験前に一通り理解し、過去問を1,2年解くことをお勧めします。

理由として、①企業経営理論、財務・会計、運用管理の勉強の際に、2次で活用ができる知識を理解しておくことで、2次の勉強の際の知識の事前インプットの時間を効率化できる、②2次の試験内容が、1次の試験に役立つ分野がある、からです。

②について、財務会計は、2次の事例4でフルに知識が活用されるのですが、2次の事例4では、キャッシュフローをそのまま書かせる問題やNPVを計算させる問題が出てくるため、そのあたりを1通り学習して、再度1次試験の問題に取り組むことで、体系的な理解が進みました。

私の場合は、1次の学習をSTUDYINGを中心に4月下旬で終わってから、GWを活用して2次の過去問を2年程度回しました。もちろん、まったく模範解答と異なる解答を書いたりしていましたが、全体像を理解することに役立ったと思います。

ちなみに、6月くらいにSTUDYINGの模試を受けましたが、中小企業経営・中小企業政策が32点、経営法務が20点台と散々でした。ただ、この2科目は暗記科目で直前の勉強で大きく伸びる科目なので、模試で低くても気にしませんでした。

試験当日の流れ

2020年度の1次試験の会場は市ヶ谷のTKPセンターでした。2日間の長丁場だったので、2日目の中小企業経営・中小企業政策が終わった時には疲労困憊だったのを覚えています。

試験当日は、お茶とカロリーメイト、チョコレート位を近くのコンビニで買って、昼や休憩時間に食べていました。おにぎり等を食べられる方もいるかと思いますが、私の場合は炭水化物を多くとると眠くなってしまうので、お昼はカロリーメイト位ですましていました。

あと、ほかのサイトにもよく書いていますが、休憩時間に、トイレの列ができるので、早めに行っておいた方がいいかと思います。

あと、よく1日目の科目の答え合わせを1日目の夜にされる方がいますが、これはお勧めしません。間違えた問題を悔やむことになりますし、2日目の勉強に集中した方が絶対にいいです。

2次の試験が終わってから、帰りに速報をもらい、ゆっくりと答え合わせをしましょう。私の場合は、2日目終了後の各予備校の解答速報を見て、合計点数が470点前後だったので、1次の合格を確信し、2次に気持ちを切り替えました。

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